概要
竹中技術研究所(株式会社竹中工務店技術研究所)『曼荼羅』。これは竹中技術研究所に所属する研究者のプロフィールや研究実績を可視化したビジュアライズツールです。技術キーワードや共同研究に基づく関係性がソーシャルグラフとして表示され、キーワードで検索・フィルタする、つながりのグラフを辿るなど、利用者は自身の興味関心に応じて、竹中工務店が蓄積してきた知識やノウハウの体系をインタラクティブに探索し、コミュニケーションツールとして活用することができます。
経緯と仕様
過去にイントラネット上で見られるWeb版の『曼荼羅』をユニバが数年かけてバージョンアップしていった経緯があり、そこから竹中技術研究所リニューアルに合わせた来訪者向け閲覧ツールの開発という今回の案件を頂くことができました。 展示版を作るにあたってさまざまなアイデアの協議を行い、Web版の『曼荼羅』を改修することで巨大かつ平面なタッチパネルの操作・閲覧が可能な展示版にしました。詳しいお話をプロジェクトメンバーに聞いてみたのでぜひご覧ください。
お名前と担当したパートを教えてください。
「はい。今野です。私はフロントエンドの裏側の実装とかをやっていました。」
「太田です。進行管理しました。GitHubでIssueとか作りました。」
「菊地です。えーと、げんきくんと序盤の話を一緒にして、スコープ決めとそれをユニバがUIの作業できる手前までパスをする気持ちでやりましたが、担当の名前がないですね。」
「村山です。バックエンドのAPIサーバーの設計と実装。あと管理者の人が使う画面を作りました。」
「河合です。現場の立ち会いとかするつもりだったのですが、別案件に駆り出されため結局できず。ネットワークの設計とかするときに、ちょっとアドバイザリー的に振る舞ったぐらいのことしかしてないですね。」
「小出です。UIデザインを担当しました。」
「清水です。アイコンをつくったり配置したUIの触り心地や展示の状態・環境光の反射とかを見ながら、こうした方がいいんじゃないかなどの話をUIデザイナーの小出さんと試行錯誤していました。あと現地までの車の運転をしました。」
「森です。実装をしました。」
プロジェクトはスムーズに進みましたか?
「まず私はこのプロジェクトに初めて参加したので、どういうものか理解するのが大変でしたね。」
「独自性すごいもんね。」
「これなんだこれ!みたいな。」
「ゼネコンの研究所の成果っていう、特殊な領域をビジュアライズしたものだから、もうぱっとみてわかんないんすよ。そのコンテキストをある程度理解しないと作れないし、その研究所の中の人が『これこれ』と思うような見え方にしなくちゃいけない。」
プロジェクトで楽しかったことはありましたか?
「普段行かない技研にいけたのがすごく楽しかったですね。今まで行ったことがなく、やっぱりああいう実際のコンストラクションが、こう……物がデカイ敷地にあって……。なんかそれだけでテンションが上がりました。」
「俺はあのー、画面が横になっててデカイと反対側見えないんだ。とか、パーソナルデバイスとは違うUI上の制約が色々勉強になって単純に楽しかったですね。仕上げたの俺じゃないんだけど。画面の上端の領域をメニューバーとして扱ってアクションをまとめるとかえって見づらいとか、パーソナルデバイスで当たり前のマナーが通用しないとか。そういった実験は単純に楽しかったですね。」
「僕も巨大タッチパネルのUIっていうのをやったことがなかったので、勉強になりましたね。あと単純にでかい画面で触ってこう、気持ちよく動くまで完成できたのがすごくよかったです。」
プロジェクトで難しかったことや大変だったことはありましたか?
「技術的に難しかったのは、まず僕が曼荼羅ってどういうものかを理解するのにすごく時間がかかったこと。そういう理解してないところから構造物設計するのって難しいじゃないですか?そこが結構苦労したことと、あとすでに出来上がってる箇所をどう扱うかっていうところ。歴史があるものなので。そこはちょっと大変なところでしたね。」
最後に。振り返ってみて反省や感想はありますか?
「次はUnityでやりたいな。」
「ははは」
「またやったらいいかなと思ったのは、社内のテレビを使ってこっちで勝手に似たような状況作って、クライアントの方に『見てください』みたいなのは今回すごくよかった。あれやってなかったら問題が後から出てきてたと思います。」
「現地と同じ環境をちゃんとこっちでも用意するっていうのは、かなり大事だなと思った。」
「むしろ今回現地のサーバーのスペックよくて、、、。」
「現地の体験最高じゃん。みたいな。」
「ジェイハウス(ユニバオフィス)の時とキビキビ感が全くちがった。」