概要
Google Glassがアメリカ内の開発者向けの販売が始まっていた頃、クライアントからGoogle Glassを使って何が出来るかの検証と、その成果としてアプリケーションの制作を依頼され生みだされたのがNECK BUILDERである。
Google Glassの入手、そして検証へ
当時(そして現在も)Google Glassは日本では販売されておらず、またシミュレーターもなかったため検証するためにオークションで実物を購入した。 検証段階でGoogle Glassは処理を実行し続けると容易に熱暴走をしてしばらく動作しなくなるなど、かなり癖のあるデバイスであることがわかった。
その後アプリを作るため、Google Glassでしか出来ないことは何かと話し合い、頭を振るヘッドバンキングのリズムゲームや、首を鍛えるフィットネスサポートアプリといった案が出てきて後者が採用された。
お蔵入り、裏クリエイティブアワードエントリー
出来上がったアプリはユーザーに一定時間頭を振らせ、その間の頭の傾きの変化を取得し頭を振った回数を算出してユーザーにより多くの回数振ってもらい首を鍛えるというものだ。(頭を振っている間は気分を高揚させる音楽がながれている)
手探りながら完成度が高まっていき、いざストアに公開しようとその手続を調査している時にGoogle Glassの販売が中止になるニュースが飛び込んで来て、あわやお蔵入りしてしまうかもと思われたが、裏クリエイティブアワードにエントリーすることが出来、陽の目を浴びる機会に恵まれることとなった。
(1時間50分~)
Google Glassをお持ちの方は以下からダウンロードして是非試してほしい
(文:Daichi Sato)